【特集 病態と遺伝子多型】
生体侵襲
掲載誌
Surgery Frontier
Vol.19 No.1 47-52,
2012
著者名
真弓俊彦
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竹村春起
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志水清和
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加藤久晶
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永田二郎
記事体裁
抄録
疾患領域
血液
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骨・関節
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感染症
診療科目
一般外科
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整形外科
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血液内科
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麻酔科
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手術・救急
媒体
Surgery Frontier
「Summary」従来から, 手術などの同じ生体侵襲によってもその反応は人によってさまざまであることが経験され, その一因として, 遺伝子多型が関与しているという報告も指数関数的に増えてきている. 現在まで, 敗血症領域において多数の遺伝子多型とその発症や予後との関連が検討され, 知見が増加しつつある. また, 近年は, 外傷においても遺伝子多型とその予後との関連が検討されるようになってきた. しかし, 多くの研究は少数例での限られた知見であり, また, 遺伝子多型の発現頻度は人種によって異なっており, 海外での知見はそのまま日本で当てはめることはできない. 遺伝子多型と疾患の発症や予後との関連は, 日本人での多数の症例を用いた研究で明らかにしていくことが必要である. 「はじめに」臨床医であれば, 同じ手術などの生体侵襲によってもその反応は人によってさまざまであることを経験している. この一因として, 遺伝子多型が関与しているという報告も指数関数的に増えてきている.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。