<< 一覧に戻る

注目される癌化学療法のクリニカルトライアル

膵臓の領域

―ランダム化比較試験の結果に基づいた膵癌の術後補助化学療法―

平野聡近藤哲七戸俊明田中栄一土川貴裕加藤健太郎松本譲川崎亮輔

Surgery Frontier Vol.17 No.1, 33-38, 2010

「Summary」膵癌の治療成績の向上には手術治療に加え, 何らかの補助療法が必要である. 1980年代から5-FUを用いた補助化学療法や化学放射線療法の研究がそれぞれ欧州, 米国を中心に進められてきたが, ゲムシタビンの登場以来, 術後補助化学療法においてもゲムシタビンを主軸にしたクリニカルトライアルが盛んに行われるようになった. これまで, エビデンスレベルの高いランダム化試験の報告は少ないが, 2007年から2008年にかけて, CONK0-001試験によりゲムシタビン単剤投与群が手術単独群に比べ, 有意に無再発生存期間と全生存期間が延長することが示され, 本剤が膵癌術後補助療法の標準薬として位置付けられつつある. しかし, ゲムシタビン単剤による補助化学療法での予後延長効果はわずかであり, 予後向上のためには今後, ゲムシタビンをベースにした新規薬剤との多剤併用療法や化学放射線療法のエビデンスの集積が必要である.

記事本文はM-Review会員のみお読みいただけます。

メールアドレス

パスワード

M-Review会員にご登録いただくと、会員限定コンテンツの閲覧やメールマガジンなど様々な情報サービスをご利用いただけます。

新規会員登録

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

一覧に戻る