<< 一覧に戻る

腫瘍をめぐるQ&A

Question 粒子線治療の現状と展望について教えてください

池田正孝関本貢嗣竹政伊知朗水島恒和山本浩文土岐祐一郎森正樹

Surgery Frontier Vol.16 No.3, 117-119, 2009

「Answer」「粒子線とは」現在, 癌の治療に対して用いられている放射線は光子線と粒子線である(図1). X線やガンマ線は光の波(光子線)で, 従来の放射線治療に用いられてきた. 癌病巣に対して体外から照射すると体表面近くで線量が最大となり, 深部への照射に対しては十分な効果が得られない. 粒子線は水素や炭素などの原子核などの粒子を利用した放射線で, 粒子線の中でも電子より重い粒子を加速したものを重粒子線といい, 非荷電粒子線と荷電粒子線にわけられる. 荷電粒子線は光子線と異なり, 体表面で放射線量が弱く, 深部で放射線量がピークになる特性(ブラッグ・ピーク)をもっており, また一定の深さ以上進まないという性質がある(図2). これらの性質を利用することによりX線やガンマ線などの光子線よりも癌治療により適した治療が期待されている. 荷電粒子線はさらに陽子線・重イオン線・パイ中間子線にわけられる.

記事本文はM-Review会員のみお読みいただけます。

メールアドレス

パスワード

M-Review会員にご登録いただくと、会員限定コンテンツの閲覧やメールマガジンなど様々な情報サービスをご利用いただけます。

新規会員登録

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

一覧に戻る