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鏡視下手術―手術侵襲評価と周術期管理―

肝切除の侵襲評価と周術期管理

高原武志新田浩幸藤田倫寛若林剛

Surgery Frontier Vol.15 No.1, 46-51, 2008

「Summary」手術手技と周術期管理の向上により, 肝切除術も安全な手術となってきている. しかし, わが国の原発性肝癌はほとんど障害肝を背景にもち, また肝門部胆管癌や進行胆嚢癌での黄疸肝に対して大量肝切除が施行されるため, 肝切除後の周術期管理をその病態生理学な観点より理解しておくことは重要である. また, 昨今わが国では生体肝移植術が一般的な治療法になりつつあるが, 移植外科領域からフィードバックした周術期管理を取り入れることも重要なファクターと思われる. 肝切除後は, 術中の出血量の影響を受け, 体内の水分・電解質のバランスが大きく変化し, 蛋白合成能の低下や血漿成分の喪失により膠質浸透圧の低下から循環動態が不安定になりやすい. その手術侵襲の程度をその術式別に客観的に評価することは重要であり, 低侵襲な術式であれば, 周術期管理の安全性につながる可能性があると考えている. Fundamentalな肝切除の術後管理を習得し, 治療の根治性を損なわずにより低侵襲な腹腔鏡(補助下)肝切除が今後普及されることを期待したい.

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