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鏡視下手術―手術侵襲評価と周術期管理―

鏡視下手術―低侵襲性の臨床的エビデンス―

白石憲男吉住文孝猪股雅史安田一弘北野正剛

Surgery Frontier Vol.15 No.1, 7-11, 2008

「Summary」1980年代後半に低侵襲治療として開発された鏡視下手術は, 社会のニーズを反映して, この20年間で急速に普及してきた. 1990年代に入り, 良性疾患のみならず悪性腫瘍に対しても鏡視下手術が行われるようになり, わが国においても腹腔鏡下大腸切除術や胃切除術などが普及している. 近年, これらの短期成績や長期成績に関する評価が始まった. 特に, 腹腔鏡下大腸切除術に関する報告は多く, その特徴として, 術中出血量が少なく, 腸管蠕動回復が早く, 除痛効果に優れ, 在院日数の短縮などの利点を有することが示されてきた. 一方, 腹腔鏡下胃切除術に関する報告は少ないものの, 大腸切除と同様の結果が示されている. 本稿では, これまでの報告を中心に, 鏡視下外科手術の低侵襲性に関する臨床的エビデンスを紹介する. 「はじめに」1940年代に入って全身麻酔や抗生剤が普及するにつれて, 外科手術が比較的安全に行われるようになった.

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