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肝不全の各種病態と新しい治療の視点

特集によせて 肝細胞死と肝再生,このバランスをどのように制御するか

後藤満一斎藤拓朗

Surgery Frontier Vol.14 No.2, 5-7, 2007

「はじめに」プロメテウス(先に考える者の意)は, ギリシア神話に登場する神であるが, その行いに怒ったゼウスにより, カウカソス山の山頂に張り付けにされ, 生きながらにして毎日肝臓をハゲタカについばまれる責め苦を強いられた. プロメテウスは不死であるため, 彼の肝臓は夜中に再生したと書かれている. ギリシア時代にすでに, 肝臓は再生する臓器として認識されていたことに驚きを感じる. 外科医ならば当然のこととなっている肝臓の再生であるが, われわれの体のなかにこれほど劇的に再生を誘導できるものがあるだろうか? また, 一方で, 小児における成人からの生体肝移植でみられる移植片の縮小からも読みとれるように, 細胞死を誘導できる臓器でもある. 再生とアポトーシス誘導のスイッチは何なのか? 肝臓は体重の約2%になるようコントロールされているが, 何がコントロールしているかはいまだにわからない. 肝臓は代謝の中心で, 血液を介して必要な物質が全身に運ばれるし, また, 不必要な物質が肝臓に運ばれ, 除去される. この機能が働かないと, 人は死ぬ.

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