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クリティカルケアに必要な分子生物学の基礎知識

Ⅱ.侵襲に対する生体反応の分子機構 血管新生

二宮繁生猪股雅史白石憲男北野正剛

Surgery Frontier Vol.14 No.1, 62-66, 2007

新しく血管がつくられる過程は血管新生(angiogenesls)とよばれており, 創傷や炎症の治癒などの生理的現象に極めて重要な役割を果たしているのみならず, 病的状態(担癌状態など)においても活性化されることが知られている. また, 血管新生はさまざまな疾患(腫瘍, リウマチ, 心不全, 動脈硬化, 網膜症など)にも関与していることが明らかにされてきた. 現在, 腫瘍の血管新生の抑制による癌治療が試みられている. 本稿では, 血管新生のメカニズムおよび悪性腫瘍における血管新生の意義, さらに近年開発された血管新生阻害療法について概説する.

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