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侵襲をめぐるQ&A

(サイトカイン)Q 侵襲時の急性相反応にかかわる炎症性サイトカインにはどのようなものがあり,それぞれどのような機能を有しているのですか?

村田厚夫

Surgery Frontier Vol.13 No.4, 101-103, 2006

A はじめに 炎症反応という概念は19世紀末のKoch, Pasteur, Semmelweis, Listerらによる病原性微生物(pathogenic germs)に関する近代微生物学の進歩により, 大きく変わった. そして, 1914年, Schottmuellerが, 血液循環中に侵入した病原性微生物から放出される何かによって全身性の症状や徴候が起こることを示し, 近年になり, その反応を敗血症(sepsis)とよぶようになった. その後, 敗血症と同じような病態は, 感染症に限らず, 外傷や手術後, 急性膵炎や重症熱傷などでもみられることから「炎症反応」とは「生体防御反応」であると考えられ, 全身性に起こる急性炎症反応をsystemic inflammatory response syndrome(SIRS), 炎症性反応を抑える「抗炎症性」の全身反応としてcompensatory anti-inflammatory response syndrome(CARS), あるいはその両者が混在した反応としてmixed anti-inflammatory response syndrome(MARS)という概念が提唱され, 現在の重症集中管理領域などで用いられている1)2).

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