少子高齢化に伴う献血人口の減少を補完すると期待されるiPS細胞由来血小板(iPS血小板)は,血小板の親細胞である巨核球細胞の株化や大量培養の技術開発により臨床レベルの製造が可能となり,臨床研究が行われた。iPS血小板は,同種免疫性の血小板輸血不応症に対して,遺伝子改変技術によりHLAを欠失させることでユニバーサルな血液製剤の作製が可能である。以上から,産業レベルの製造を確立することで輸血医療を発展させることが期待される。
特集 ヒトの再生をめぐる諸問題
iPS細胞由来血小板製剤の開発
掲載誌
HORMONE FRONTIER IN GYNECOLOGY
Vol.30 No.1 37-42,
2023
著者名
中村 壮
/
江藤 浩之
記事体裁
抄録
/
特集
疾患領域
代謝・内分泌
診療科目
産婦人科
/
糖尿病・代謝・内分泌科
媒体
HORMONE FRONTIER IN GYNECOLOGY
Key Words
巨核球,血小板,乱流,大量培養,再生医療
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。