生殖補助医療において良好胚への発育を予測することはきわめて重要であり,近年では非侵襲なタイムラプス動画を用いた動的形態解析が広くなされている。とりわけ深層学習をはじめとする人工知能(AI)を用いた解析が普及しつつあり,われわれもAIを使った高解像タイムラプス動画の解析によって良好胚への発育の予測が可能かを検討した。タイムラプス動画に適した時系列AIモデルを構築し,前核消失時から第一卵割時までの期間に着目することによって,第二卵割時の良好胚の予測精度を大幅に向上できる可能性が示された。
特集 ART―先端技術の理論とエビデンス―
人工知能(AI)を応用したタイムラプス胚培養
掲載誌
HORMONE FRONTIER IN GYNECOLOGY
Vol.29 No.2 19-27,
2022
著者名
三村 正文
/
見尾 保幸
記事体裁
抄録
/
特集
疾患領域
代謝・内分泌
診療科目
産婦人科
/
糖尿病・代謝・内分泌科
媒体
HORMONE FRONTIER IN GYNECOLOGY
Key Words
タイムラプス,胚培養,胚評価,人工知能,深層学習
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。