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特集 ゲノム時代の生殖内分泌学

ゲノムと不育症

佐藤剛

HORMONE FRONTIER IN GYNECOLOGY Vol.28 No.2, 65-70, 2021

不育症と遺伝子多型との関連については多くの報告があるが単独で原因不明不育症の原因となっている変異は示されておらず,環境要因も併せ複数の因子がその病態に関わっていることが推測される。
染色体均衡型構造異常に起因する不育症に対する着床前胚染色体構造検査(PGT-SR)や,胎児染色体異常流産や原因不明不育症に対する着床前胚染色体異数性検査(PGT-A)は,流産率の改善に繋がる可能性はあるが,現時点では症例あたりの生児獲得率を改善するという十分なエビデンスは得られていない。
「KEY WORDS」不育症,染色体均衡型構造異常,PGT-SR,PGT-A,流産,遺伝子多型

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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