特発性と考えられていた持続性高プロラクチン血症のなかに,プロラクチン受容体遺伝子の変異患者が含まれていることが明らかになった。高プロラクチン血症に加えて,乳汁分泌不全を示す家系と逆に産褥期に遷延性乳漏症をきたす家系とが報告されている。高プロラクチン値が持続する患者で,全身状態が良好であるにもかかわらず産褥期に乳房緊満感と乳汁分泌とを欠如するときには本症を疑って検索を進める。
特集 ゲノム時代の生殖内分泌学
ゲノムと高プロラクチン血症
掲載誌
HORMONE FRONTIER IN GYNECOLOGY
Vol.28 No.2 53-58,
2021
著者名
生水 真紀夫
記事体裁
抄録
/
特集
疾患領域
代謝・内分泌
診療科目
産婦人科
/
糖尿病・代謝・内分泌科
媒体
HORMONE FRONTIER IN GYNECOLOGY
Key Words
高プロラクチン血症,プロラクチン受容体,遺伝子変異,乳汁分泌不全
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。