2000年代初頭にヒトのゲノム解読が終了し,ゲノムへの期待とともに幕開けした21世紀であるが,すでに20年以上の歳月が流れた。この間にゲノム医学は着実に進歩してきた。この進歩を支えてきたのはさまざまな技術革新であり,その技術によりゲノムワイド関連解析(GWAS),次世代シーケンス(NGS)と解析方法が進化してきた。近年ではコンピュータサイエンスの進化と相まって,AIとゲノム医学の融合も進みつつある。