2型糖尿病(DM),慢性腎臓病(CKD),慢性閉塞性肺疾患(COPD)といった生活習慣病が,骨や筋に影響し,骨粗鬆症やサルコペニアなどの運動器疾患をきたす。骨粗鬆症性の骨折やサルコペニアにより日常生活動作(ADL)が低下し運動療法ができなくなることで,生活習慣病の病態の悪化や,予後に悪影響を及ぼす可能性が指摘されている。したがって,これらの生活習慣病患者では,骨粗鬆症やサルコペニアの有無について積極的に評価し,予防と治療を行うことが重要である。