特集 性ホルモンと産生・依存性腫瘍の基礎と臨床
性ホルモン依存性悪性腫瘍
(2)子宮体癌
HORMONE FRONTIER IN GYNECOLOGY Vol.27 No.2, 37-42, 2020
子宮内膜癌にはエストロゲン依存性のTypeⅠと非依存性のTypeⅡに分類される。TypeⅠの子宮内膜癌ではエストロゲン受容体(ER)が発癌や癌の進展に関与している。われわれはERのサブユニットであるERβが類内膜癌において転移,再発に関与していることを明らかにした。プロゲステロンは細胞増殖抑制に働くとされ,妊孕性温存希望の子宮内膜異型増殖症や筋層浸潤,転移のない類内膜癌G1に適応があるが,リスクを理解し慎重に投与する必要がある。
「KEY WORDS」エストロゲン,ERβ,p53,プロゲステロン
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