近年,子宮内膜症・子宮腺筋症罹患女性において,妊娠中期以降の周産期合併症(流・早産,前置胎盤,胎児発育不全,妊娠高血圧腎症など)の発症リスクが増加することが明らかとなってきた。また,腹腔内出血などの稀ではあるが重篤な合併症についても知られるようになっている。今後は,重症度,病型,治療歴などにより疾患を細分化して予後を示す必要があり,周産期合併症を惹起する機序を解明していくことが期待される。
特集 子宮内膜症・子宮腺筋症の新たな展開
子宮内膜症と各種疾患
(3)子宮内膜症・子宮腺筋症と周産期異常
掲載誌
HORMONE FRONTIER IN GYNECOLOGY
Vol.27 No.1 47-51,
2020
著者名
小谷 友美
/
牛田 貴文
記事体裁
抄録
/
特集
疾患領域
代謝・内分泌
/
その他
診療科目
産婦人科
媒体
HORMONE FRONTIER IN GYNECOLOGY
Key Words
流産,早産,前置胎盤,胎児発育不全,胎盤形成
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。