特集 子宮内膜症・子宮腺筋症の新たな展開
子宮内膜症・子宮腺筋症の病因・病態
(2)子宮内膜症・子宮腺筋症と免疫異常
HORMONE FRONTIER IN GYNECOLOGY Vol.27 No.1, 19-23, 2020
子宮内膜症の発症には,骨盤内の免疫寛容が強く関与していると考えられている。樹状細胞,マクロファージなどの抗原提示細胞の機能不全,PD-1/PD-L1系の異常,腸内フローラの関与など,最近のトピックをまとめた。一方,子宮腺筋症は高頻度に子宮内膜症を合併し,子宮内膜症と同様の免疫異常の報告も多いが,臨床背景が異なる複数の亜型が存在するため,今後はそのタイプごとに免疫異常を考察する必要性がある。
「KEY WORDS」免疫寛容,制御性T細胞,Th17,M1/M2マクロファージ,腸内フローラ
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