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特集 漢方医学の妙諦を探る

漢方医学が得意とする婦人科症状:その発症メカニズムと治療効果

(5)フレイル

梶本勝文

HORMONE FRONTIER IN GYNECOLOGY Vol.26 No.4, 67-71, 2019

超高齢社会を迎えているわが国では,介護・寝たきりの原因となるフレイルに対する対策が急務となっている。特に女性では,閉経に伴う女性ホルモンレベルの低下によりフレイルと密接に関連する骨粗鬆症の発症率が高く,平均寿命や健康寿命が長い一方で両寿命の差も長くなり,ADLやQOLの低下を認めやすい。フレイルの病態は複合的であり,臓器横断的に症状を改善することが知られ,心身のバランスをみて投与する漢方薬が有効なケースが多い。
「KEY WORDS」フレイル,漢方医学,腎虚,高齢者,女性

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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