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特集 Female genital tractの収縮を再考する

妊娠時の子宮平滑筋の収縮とその制御

(4)慢性炎症

占部智

HORMONE FRONTIER IN GYNECOLOGY Vol.26 No.3, 53-57, 2019

早産は周産期領域において解決すべき重要な課題であり,慢性炎症性疾患である歯周病が早産の危険因子として注目されている。われわれは,慢性炎症が早産を誘発するメカニズムを解明するため,歯髄内に歯周病原菌を封入し全身性炎症を持続させた歯性感染マウスを用いた慢性炎症性早産モデルを作成した。炎症の主体は卵膜にあり,炎症性サイトカインが子宮収縮の増強に大きな役割を果たしていること,プロゲステロン投与が卵膜組織における抗炎症効果と子宮収縮抑制効果を認めたことから,慢性炎症が早産に及ぼす影響について解明する一助になる可能性が示唆された。
「KEY WORDS」慢性炎症,早産,歯周病,Porphyromonas gingivalis,プロゲステロン

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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