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【特集 Female genital tractの収縮を再考する】
特集にあたって
~不思議で,不思議で~

掲載誌
HORMONE FRONTIER IN GYNECOLOGY Vol.26 No.3 12, 2019
著者名
木村 正
記事体裁
特集 / 抄録
疾患領域
その他
診療科目
産婦人科
媒体
HORMONE FRONTIER IN GYNECOLOGY

Female genital tractはとても不思議な存在である。卵管はただの管ではなく,受精卵をきちんと子宮まで輸送する。子宮は受精卵を受け取るが自身の蠕動で腟へ落としてしまうことはない。平滑筋でできた管腔臓器は一般にその壁が伸展されると自律的収縮を起こすが,妊娠子宮は毎日大きくなり3,000gに至る胎児を胎盤・羊水とともに,平均270日弱の間静かに受け入れる。しかし,ある時その平穏を維持する機構が破綻して,陣痛が発来する。あなたの誕生日を誰が決めたのか=なぜ,陣痛が自然に発来するのか(予定帝王切開で産まれた方を除くと),誰にもわからない。陣痛には必ず間歇期がある。これがないと,十分な子宮胎盤血流が得られずに児の低酸素症,酸血症をきたす。また,陣痛は各子宮筋細胞が協調的な収縮を起こすことで,児を産道に向けて誘導する。児は決して子宮底部のほうには向かわない。子宮収縮は陣痛の間歇期を有する周期的なものから,分娩後は胎盤剝離面からの出血を防ぐために持続的な収縮に切り替わる。これらは約35年前の私が学生の時,研修医時代に不思議で,不思議で仕方なかったことである。オキシトシン受容体の分子制御を通じて一部でも解明したかったが,力不足で全く達成できていない。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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