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特集 生殖医学のcutting edge

卵胞の活性化

河村和弘河村七美

HORMONE FRONTIER IN GYNECOLOGY Vol.26 No.2, 41-45, 2019

卵胞の定期的な発育は,正常な排卵と女性ホルモンの分泌に必須である。残存卵胞が少なくなり,これらの機能が低下した状態を卵巣機能不全という。病的な卵胞減少により発症する最重症例が早発卵巣不全であり,排卵障害による不妊を呈する。われわれは卵巣組織を体外培養下で活性化,発育促進する方法を開発し,早発卵巣不全の新しい不妊治療法として臨床試験を行ってきた(卵胞活性化療法(IVA))。最近,卵巣への物理的刺激による初期卵胞の発育促進方法(drug-free IVA)を開発し,卵巣機能不全患者への臨床応用を進めている。
「KEY WORDS」原始卵胞,2次卵胞,PI3Kシグナル,Hippoシグナル,卵胞活性化

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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