わが国における悪性腫瘍合併妊娠は,妊娠・出産年齢の高齢化と若年者の悪性腫瘍罹患率の上昇に伴い増加している。①妊娠初期の悪阻,下腹痛,体重減少と進行悪性腫瘍の自覚症状である嘔気,腹痛,体重減少等が類似していること②妊娠のために画像診断が避けられることから診断が遅れること③産婦人科医が非婦人科腫瘍の診断に習熟していないことが非婦人科腫瘍の診断が遅れ進行してから発見される症例がある理由である。また全体では41%に新生児集中治療室(NICU)への入院が必要であり,化学療法を使用する頻度が年々増加傾向にある。
「KEY WORDS」悪性腫瘍,妊娠,化学療法,がんサバイバー,AYA世代
「KEY WORDS」悪性腫瘍,妊娠,化学療法,がんサバイバー,AYA世代