慢性子宮内膜炎(CE)は,着床障害の原因になりうる。不妊患者におけるその頻度から不妊原因として重要な要因と考えられる。CEは,細菌などに対する抗原の持続的な子宮内膜の応答と考えられるが,子宮内膜内の免疫異常や脱落膜化障害を惹起し,着床障害を起こすと考えられる。抗菌薬治療により胚受容能の改善が報告されており,治癒可能な疾患である。CEの診断と治療はpreconceptional careとして妊孕性の改善において重要と考えられる。
「KEY WORDS」慢性子宮内膜炎,不妊,着床障害,子宮内膜機能異常,抗菌薬
「KEY WORDS」慢性子宮内膜炎,不妊,着床障害,子宮内膜機能異常,抗菌薬