婦人科がんの罹患者数はいずれも年々増加傾向にある一方,医療技術の向上によりがんを克服しサバイバーとなる女性も増えている。そのため,近年ではがんサバイバーのQOLにも注目が集まってきた。
婦人科がんの治療は卵巣機能の途絶を伴うことが多く,それがメンタルヘルスにも影響する可能性がある。また,婦人科がんのなかでも特に子宮頸癌サバイバーはうつや不安を訴えるリスクが高いといわれる。
メンタルケアの目的でも,特に外科的閉経となった症例では必要に応じてホルモン補充療法(HRT)を行うことが有効であると考えられる。
「KEY WORDS」婦人科がん,がんサバイバー,メンタルヘルス,ホルモン補充療法