増加している勤労女性をメンタルヘルスの視点から検討し考察を加えた。すなわち厚生労働省の労働者健康状況調査では「職場の人間関係の問題」が2人に1人にみられた。
われわれが行ったストレス点数調査では「親族の死」など「対象喪失」が男性に比べ強いほか,仕事では「多忙による心身の過労」や「仕事上のミス」が高得点であった。またストレス耐性度調査では,男性の耐性点数が25点であるのに対し女性は19点と低かった。
さらには彼女らに多くみられる「スーパーウーマン症候群」について,事例を提示し考察を加えた。
「KEY WORDS」職場進出の進展,症候群,職場ストレス,対人葛藤,2つのケア