A1:子宮内膜症に対してプロゲスチン治療を行うと一定の割合で不正出血することが知られている。その理由としてはプロゲスチン投与により子宮内膜が特有の変化を示すことが挙げられる。ジエノゲスト使用中の患者において出血時における子宮内膜を調べた報告1)によると,分泌期様で不活性または委縮した上皮と偽脱落膜化した間質が認められた。また,上皮の剝離や上皮直下の間質の融解の周囲に局所出血が認められ,プロゲスチン製剤投与時の破綻出血の特徴と考えられた。