【特集 アディポサイトカイン】
アディポサイトカインと女性医学 アディポサイトカインと骨粗鬆症
掲載誌
HORMONE FRONTIER IN GYNECOLOGY
Vol.21 No.3 67-72,
2014
著者名
金沢一平
記事体裁
抄録
疾患領域
代謝・内分泌
/
骨・関節
診療科目
整形外科
/
リウマチ科
/
産婦人科
/
糖尿病・代謝・内分泌科
媒体
HORMONE FRONTIER IN GYNECOLOGY
「Summary」脂肪組織から分泌されるアディポサイトカインは骨代謝を制御している。レプチンは,中枢神経―交感神経系を介して骨代謝を負に制御し,一方で骨へ直接作用することにより骨量増加に作用する。アディポネクチンは骨形成を促進するが,同時に骨代謝回転を亢進させることにより骨量減少に作用する可能性がある。骨から分泌されるオステオカルシンは脂肪細胞に作用してアディポネクチン分泌を促進し,糖代謝を改善する。したがって,脂肪組織はアディポサイトカインを介して骨代謝を制御しており,脂肪組織と骨には密接な相互関連性がある。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。