【特集 アディポサイトカイン】
アディポサイトカインと女性医学 アディポサイトカインと胎児発育・DOHaD
掲載誌
HORMONE FRONTIER IN GYNECOLOGY
Vol.21 No.3 59-66,
2014
著者名
伊東宏晃
記事体裁
抄録
疾患領域
代謝・内分泌
/
小児疾患
診療科目
産婦人科
/
糖尿病・代謝・内分泌科
/
小児科
媒体
HORMONE FRONTIER IN GYNECOLOGY
「Summary」古典的な生理学では,白色脂肪組織(以下,脂肪組織)は単なる余剰エネルギーの備蓄臓器として考えられていた。しかし,近年脂肪組織は多種多様なアディポサイトカインを分泌する内分泌臓器であることが注目されている。脂肪から分泌される種々のアディポサイトカインは,さまざまな臓器間クロストークに影響を及ぼし,糖代謝や脂質代謝の恒常性維持に寄与するが,その機序の破綻はメタボリックシンドロームの発症において中心的な役割を果たす可能性が明らかとなりつつある。詳細は本特集の他稿を参照されたい。本稿では,内分泌臓器としての脂肪組織という視点から胎生期の低栄養環境と成長後の児のメタボリックシンドロームの発症リスク形成について概説する。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。