【特集 子宮内膜症・子宮腺筋症―最近の話題―】
子宮内膜症(4)治療における新たな試み 3)ロボット手術の有用性
掲載誌
HORMONE FRONTIER IN GYNECOLOGY
Vol.19 No.4 49-53,
2012
著者名
井坂 惠一
/
羽田野景子
/
伊東宏絵
記事体裁
抄録
疾患領域
代謝・内分泌
診療科目
産婦人科
/
手術・救急
媒体
HORMONE FRONTIER IN GYNECOLOGY
「Summary」新しい手術法であるロボット手術は, 米国を中心として世界中に急速に広がっており, 特に婦人科領域における普及は目を見張るものがある. 重症子宮内膜症の温存手術あるいは子宮全摘術は, 開腹手術でも難しい場合が多々あるが, da Vinciを使用することにより容易に安全に手術を行うことが可能になった. 特に卓越した剥離操作, learning curveの短縮は, 従来の腹腔鏡下手術に比べ多くの利点を有していると思われた. 「はじめに」手術支援装置「da Vinci」を用いたロボット手術は, 近年米国を中心に急速に普及している. 2001年の導入当初は主に前立腺全摘術に使用されたことから泌尿器科において急速に普及し, 米国では2009年に前立腺癌手術の85%以上がロボット支援手術にて行われるようになっている. このような急速な普及の背景には, 難しい内視鏡下手術を容易に行うことができるツールとしてのda Vinciの特性を垣間みることができる.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。