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特集 子宮内膜症・子宮腺筋症―最近の話題―

子宮内膜症(4)治療における新たな試み 2)低用量ピル(OC)の腹腔鏡下子宮内膜症性卵巣嚢胞摘出術後の再発予防効果について

高村将司甲賀かをり大須賀穣上妻志郎

HORMONE FRONTIER IN GYNECOLOGY Vol.19 No.4, 43-47, 2012

「Summary」子宮内膜症性卵巣嚢胞に対する腹腔鏡下摘出術において問題となるのが術後の高い再発率である. 当科では2005年5月より術後患者のうち希望者に1相性OCを使用する治療方針を導入した. 術後24ヵ月時点でのOCを服用した患者, 途中で中止した患者, 全く服用しなかった患者の再発率は, それぞれ1.9%, 15.0%, 32.8%であった. OCを継続して服用した群とそれ以外の群とで比較した場合, 再発の相対危険度は0.064であり, 術後OC服用は低い再発率に関連する独立した因子であることを示した. 今後はOC服用期間の最適化やOC禁忌患者に対するOC以外の再発抑制方法の開発が望まれる. 「はじめに」ESHRE(ヨーロッパ生殖医学会)のガイドラインによると, 4cm以上の子宮内膜症性卵巣嚢胞が疑われる際には, 診断の確定, 感染予防, IVF時の卵胞穿刺を容易にすること, 卵巣刺激に対する反応性の改善, などを目的に腹腔鏡下卵巣嚢胞摘出術が薦められている1).

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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