Summary  子宮奇形が,流早産,不育症と関連することは多くのエビデンスから明らかである。子宮奇形はその程度により,弓状子宮,中隔子宮,双角子宮,重複子宮などに分類されるが,このうち不育症と最も関連が深いのは中隔子宮である。子宮奇形の診断は2D超音波検査や子宮卵管造影法によりスクリーニングされるが,中隔子宮と双角子宮の鑑別には3D超音波が有用である。子宮形態異常が不育症の原因と考えられる場合には手術を考慮する。中隔子宮に対して子宮鏡下中隔切除術(TCR)が行われ,良好な成績が示されている。 Key words ●子宮奇形 ●中隔子宮 ●双角子宮 ●3D超音波 ●子宮鏡下中隔切除術(TCR)