Summary
血栓性素因は,先天性血栓性素因と後天性血栓性素因の2つに大別される。
先天性血栓性素因としてはアンチトロンビン欠乏症,プロテインC欠乏症,プロテインS欠乏症などがあり,後天性血栓性素因としては抗リン脂質抗体症候群などが挙げられる。また血栓性素因と不育症との関連は広く知られており,先天性血栓性素因のなかで,日本人では特に頻度が高いとされているプロテインS欠乏症が注目されている。本稿では不育症と血栓性素因(特に先天性血栓性素因であるプロテインS欠乏症)の関係について最近の知見に基づき概説したい。
Key words
●不育症 ●血栓性素因 ●プロテインS ●プロテインC ●抗凝固療法
全文記事
不育症
臨床編 血栓性素因
掲載誌
HORMONE FRONTIER IN GYNECOLOGY
Vol.19 No.1 31-34,
2012
著者名
藤田太輔
/
亀谷英輝
/
大道正英
記事体裁
特集
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全文記事
疾患領域
血液
診療科目
産婦人科
媒体
HORMONE FRONTIER IN GYNECOLOGY
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。