Summary  前胞状卵胞から胞状卵胞への移行期は,卵胞発育を制御するメインシステムが,卵巣内の局所調節因子からゴナドトロピンへと切り替わる,重要なターニングポイントである。本稿では,成長因子や性ステロイドホルモンなど種々のパラクライン・オートクライン因子を介した卵子~顆粒膜細胞~莢膜細胞の細胞間クロストークが,特に前胞状卵胞の発育・生存を制御する可能性に注目し、最近の知見を紹介する。 Key words ●卵胞発育 ●前胞状卵胞 ●細胞間クロストーク ●アンドロゲン ●GDF9