Summary
卵胞発育に伴う遺伝子発現の変化,特にゴナドトロピン依存性遺伝子の発現調節には,それらの遺伝子近傍のエピジェネティックな変化が大きく関わっている。遺伝子プロモーター領域のヌクレオソームの配置を中心とした染色体構造変化,あるいはDNAのループ構造の形成などによる,遺伝子から一次構造的に遠く離れた領域の関与などが想定される。本稿では,StAR遺伝子を中心に卵巣での分化と遺伝子発現の関連を,エピジェネシスの観点から実際の実験手法なども紹介しながら概説したい。
Key words
●StAR ●エピジェネティクス ●ヒストンエビクション ●ChIP ●3Cアッセイ
全文記事
卵と卵胞の発育・成熟
卵胞の発育と成熟 卵胞発育とエピジェネティクス―StAR遺伝子を中心として―
掲載誌
HORMONE FRONTIER IN GYNECOLOGY
Vol.18 No.4 55-60,
2011
著者名
宮本薫
記事体裁
特集
/
全文記事
疾患領域
代謝・内分泌
診療科目
産婦人科
媒体
HORMONE FRONTIER IN GYNECOLOGY
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。