Summary  マクロプロラクチン血症は,健常成人の3.68%,高プロラクチン血症患者の15~25%と非常に高頻度にみられる。マクロプロラクチンは分子量150kDaの大分子プロラクチンで,大部分はIgG結合プロラクチンであり,その多くが自己抗体結合プロラクチンである。クリアランスの低下のため高プロラクチン血症をきたすが,マクロプロラクチンの生物活性が低いため臨床症状に乏しく,無治療で妊娠分娩が可能である。誤診を防ぐためにも簡便なPEG法によるマクロプロラクチン血症のスクリーニングが望まれる。 Key words ●高プロラクチン血症 ●マクロプロラクチン ●IgG ●自己抗体