Summary
マクロプロラクチン血症は,健常成人の3.68%,高プロラクチン血症患者の15~25%と非常に高頻度にみられる。マクロプロラクチンは分子量150kDaの大分子プロラクチンで,大部分はIgG結合プロラクチンであり,その多くが自己抗体結合プロラクチンである。クリアランスの低下のため高プロラクチン血症をきたすが,マクロプロラクチンの生物活性が低いため臨床症状に乏しく,無治療で妊娠分娩が可能である。誤診を防ぐためにも簡便なPEG法によるマクロプロラクチン血症のスクリーニングが望まれる。
Key words
●高プロラクチン血症 ●マクロプロラクチン ●IgG ●自己抗体
全文記事
プロラクチンの生理・病理の新展開
マクロプロラクチン血症
掲載誌
HORMONE FRONTIER IN GYNECOLOGY
Vol.18 No.3 57-65,
2011
著者名
服部尚樹
/
石原隆
/
島津章
記事体裁
特集
/
全文記事
疾患領域
代謝・内分泌
診療科目
産婦人科
/
糖尿病・代謝・内分泌科
媒体
HORMONE FRONTIER IN GYNECOLOGY
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

