Summary
マウスを主にした研究において胚性幹細胞(ES細胞)で蓄積された生殖細胞誘導技術,生殖補助技術などの研究は2008年のYamanakaらによって報告された人工多能性幹細胞(iPS細胞)によって飛躍的に進む可能性がある。iPS細胞はES細胞と同等の能力(多分化能,自己複製能)をもち,患者の体細胞から樹立可能であることから,ES細胞で問題となっていた移植における拒絶反応,作製において初期胚を破壊する必要があるという倫理的問題などを解決することができるからである。本稿ではES細胞,iPS細胞について概説し,また多能性幹細胞からの生殖細胞分化についても紹介したい。
全文記事
ニューテクノロジー―明日の生殖医学研究に向けて―
iPS細胞研究の現状と生殖細胞研究との関連
掲載誌
HORMONE FRONTIER IN GYNECOLOGY
Vol.18 No.1 69-78,
2011
著者名
葉山 智工
/
山口智之
/
中内啓光
記事体裁
特集
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全文記事
疾患領域
再生医療
診療科目
産婦人科
媒体
HORMONE FRONTIER IN GYNECOLOGY
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。