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特集 ジェンダーと血栓症

Ⅲ.血栓症のリスクファクター 3.肥満と血栓症:性差が示唆する肥満の本質

新村健

血栓と循環 Vol.23 No.4, 26-31, 2015

「論文のポイント」
[1]血栓症のリスクファクターとしての肥満の本質は,内臓脂肪蓄積によると考えられる.
[2]加齢と共に男女ともに内臓脂肪は増加する.
[3]脂肪組織の分布様式には男女差があり,女性に比べ男性で内臓脂肪が蓄積しやすい.
[4]心血管病の発症リスクには性差があり,それは体脂肪分布の性差により説明されうる.
[5]肥満における性差は,主に性ホルモンの作用による脂肪組織の分布の相違に由来する.
「リスクファクターとしての肥満:overview」ヒトの体型を評価する指標はさまざまなものがあるが,今日body mass index(BMI)が最も頻用されている.BMIは体重(kg)÷[身長(m)]2で求められ,日本肥満学会の基準では,18.5以上25.0未満を普通体重としている.普通体重を少し超えたBMI=25.0-29.9は,日本では肥満(I度)と呼ばれているが,海外ではWHO基準に基づき,Preobeseまたはoverweightと呼ばれている.
「キーワード」エストロゲン/加齢/テストステロン/内臓脂肪/皮下脂肪

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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