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特集 ジェンダーと血栓症

Ⅰ.総論 1.性差医学―総論

天野惠子

血栓と循環 Vol.23 No.4, 6-10, 2015

「論文のポイント」
[1]性差医学とは,発症率に性差がある,発症率はほぼ同じでも,臨床的に性差がある,男女で生理的,生物学的解明が遅れている病態,社会的な男女の地位と健康の関連などについて研究し,情報発信する学問である.
[2]性差医療の概念は,1980年代に米国で始まり,現在もNIH(Office of Research on Women's Health-ORWH )を拠点として政府主導で進められている.
[3]その基本理念は,2001年に「性差とその決定因子について現在分かっている生物学的知見の現状を評価し,考察するための委員会(Committee on Understanding the Biology of Sex and Gender Differences)」から報告された.
[4]日本では性差医学の概念は,「性差を考慮した医療の実践の場」としての女性外来,日本性差医学・医療学会の創設,男女共同参画基本計画など政府における施策への組み込みなど確実に広がっている.
[5]日本の性差医学研究が大きな転換を図るためには,性差医学・医療の医学部教育課程への組み込みが必須である.
「キーワード」性差/性差医学/ORWH/日本性差医学・医療学会/男女共同参画基本計画

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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