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特集 血栓・塞栓症からみた肺高血圧症

Ⅲ.肺血栓塞栓症における凝固・線溶機能 5.ベーチェット病等の血管炎による肺血栓塞栓症

及川侑芳松本あみ村田興則佐々木信人

血栓と循環 Vol.23 No.3, 41-45, 2015

「論文のポイント」
[1]BDの主体は血管障害,好中球の機能亢進,自己免疫反応である.
[2]すべての血管に障害を起こしうる血栓傾向が強い全血管炎である.
[3]肺動脈瘤は致命的な合併症となり注意が必要である.
[4]血栓性静脈炎は一過性で移動性であることから,BDの皮膚症状である結節性紅斑と誤診されることがあり注意が必要である.
[5]深部静脈血栓症が多く,初発症状となる.
[6]血管BDの治療目標は致死的となりうる動脈瘤破裂,肺血管からの出血を回避し,血管病変に伴う諸症状を緩和することである.免疫抑制剤+副腎皮質ホルモン療法による抗炎症薬物療法が主体となる.
[7]原因不明の50歳以下の肺動脈瘤や動脈閉鎖ではBDを念頭に置いて口腔潰瘍や陰部潰瘍の出現に注意して経過を見ていく必要がある.
「キーワード」Beçhet病/血管Beçhet病/肺動脈瘤/深部静脈血栓

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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