「論文のポイント」
[1]急性肺塞栓症の治療の第1選択は抗凝固療法である.
[2]従来の治療は未分画ヘパリンとワルファリンで行われていたが,モニタリングが必要であり日本人エビデンスもない治療であった.
[3]わが国でも非経口Ⅹa阻害薬であるフォンダパリヌクスと経口Ⅹa阻害薬であるエドキサバンが急性肺塞栓症の治療に使用できるようになった.
[4]非ビタミンK阻害経口抗凝固薬,すなわちエドキサバンは,ワルファリンと比較して有意に出血性合併症の発生率が少ない薬剤である.
[5]エドキサバンにより,入院期間の短縮や安全な長期再発予防など急性肺塞栓症の治療がよりよく行われ,患者の予後改善に貢献するものと期待される.
「キーワード」エドキサバン/抗凝固療法/非ビタミンK阻害経口抗凝固薬/フォンダパリヌクス/Ⅹa阻害薬
[1]急性肺塞栓症の治療の第1選択は抗凝固療法である.
[2]従来の治療は未分画ヘパリンとワルファリンで行われていたが,モニタリングが必要であり日本人エビデンスもない治療であった.
[3]わが国でも非経口Ⅹa阻害薬であるフォンダパリヌクスと経口Ⅹa阻害薬であるエドキサバンが急性肺塞栓症の治療に使用できるようになった.
[4]非ビタミンK阻害経口抗凝固薬,すなわちエドキサバンは,ワルファリンと比較して有意に出血性合併症の発生率が少ない薬剤である.
[5]エドキサバンにより,入院期間の短縮や安全な長期再発予防など急性肺塞栓症の治療がよりよく行われ,患者の予後改善に貢献するものと期待される.
「キーワード」エドキサバン/抗凝固療法/非ビタミンK阻害経口抗凝固薬/フォンダパリヌクス/Ⅹa阻害薬