「論文のポイント」
[1]NOACの脳梗塞予防効果はワルファリンと同等か, それ以上で, NOAC療法中の頭蓋内出血発症率はワルファリン療法中のそれと比較して激減する.
[2]NOACの優越性を考慮し, NAVF症例では, 脳梗塞予防にNOACを第1選択とする. NOAC投与禁忌症例やNOAC療法中の脳梗塞発症例などではワルファリンを考慮する.
[3]70歳以上でワルファリン療法を行う場合, 低用量(PT-INR 1.6-2.6)で管理すべきである.
[4]抗凝固療法に加え, 脳卒中のリスクファクター管理が, 脳卒中発症予防に重要である.