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特集 データブック 血栓症治療ガイドラインup-to-date

5.その他(薬剤,検査,腎臓,糖尿病等) 59.プロトンポンプ阻害剤およびチエノピリジン併用に関する米国心臓学会財団(ACCF)/米国消化器病学会(ACG)/米国心臓協会(AHA)2010のエキスパートコンセンサス―抗血小板療法および非ステロイド系抗炎症薬(NSAID)の投薬時の胃腸リスクの低減に関するACCF/ACG/AHA 2008エキスパートコンセンサスの改訂版

金子誠

血栓と循環 Vol.22 No.1, 256-258, 2014

出 典
Abraham NS, et al:
ACCF/ACG/AHA 2010 Expert Consensus Document on the concomitant use of proton pump inhibitors and thienopyridines: a focused update of the ACCF/ACG/AHA 2008 expert consensus document on reducing the gastrointestinal risks of antiplatelet therapy and NSAID use: a report of the American College of Cardiology Foundation Task Force on Expert Consensus Documents.
Circulation 122(24): 2619-2633, 2010

「要約」「はじめに」本コンセンサスは, プロトンポンプインヒビター(Proton pump inhibitor: PPI)とチエノピリジン併用時の有意な臨床的相互作用について, 疫学的証拠を評価して結論づけられたものである. (1)関連性の強さ, (2)研究の差異にかかわらない関連性の一貫性, (3)生物学的な説明のつくメカニズムの存在, (4)支持しうる実験的証拠を基礎として, 導き出されたコンセンサス要旨を表1に示す. A) CYP2C19代謝の機能低下遺伝子多型をもつクロピドグレル内服症例の心血管イベント発生率が増加していること1), B) in vitro試験において, PPIはCYP2C19代謝を阻害することが示唆されていること, これまで確立されたこの2つのメカニズムから, 2剤の相互作用が考慮されている. 「これまでの疫学的証拠の評価」PPIとチエノピリジンとの相互作用に関しては, 陽性所見が存在する観察研究での2つの薬剤の関連性は高くない(ハザード比, もしくはオッズ比<2).

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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