出 典
Inzucchi SE, et al:
Management of hyperglycemia in type 2 diabetes: a patient-centered approach: position statement of the American Diabetes Association (ADA) and the European Association for the Study of Diabetes (EASD).
Diabetes Care 35(6): 1364-1379, 2012
「要約」2012年4月に米国糖尿病学会(ADA)と欧州糖尿病学会(EASD)が2型糖尿病治療に関する新たな合同声明を発表した. 近年, 続々と新規作用機序の糖尿病治療薬が開発され臨床現場で使用可能となってきているが, その一方で薬剤の副作用に関する懸念が高まりつつある. さらに, ACCORD 1)やADVANCE 2)などの大規模studyの結果より, 厳格な血糖管理におけるリスクとベネフィットに関する新しい知見が得られている. また, 臨床の現場から「患者中心の治療」と「個別化治療」に関する議論が高まっており, これらの背景から本論文の合同声明の発表に至った. 慢性疾患である糖尿病の管理においては患者の価値観と視点で治療方針決定は成されるべきであり, 本論文での合同声明の1つとして「患者中心の治療」という考え方が強調されている. 医師と患者は双方で治療に関する情報を共有し, 治療薬選択や生活習慣改善に関して十分な合意を得る必要がある.
Inzucchi SE, et al:
Management of hyperglycemia in type 2 diabetes: a patient-centered approach: position statement of the American Diabetes Association (ADA) and the European Association for the Study of Diabetes (EASD).
Diabetes Care 35(6): 1364-1379, 2012
「要約」2012年4月に米国糖尿病学会(ADA)と欧州糖尿病学会(EASD)が2型糖尿病治療に関する新たな合同声明を発表した. 近年, 続々と新規作用機序の糖尿病治療薬が開発され臨床現場で使用可能となってきているが, その一方で薬剤の副作用に関する懸念が高まりつつある. さらに, ACCORD 1)やADVANCE 2)などの大規模studyの結果より, 厳格な血糖管理におけるリスクとベネフィットに関する新しい知見が得られている. また, 臨床の現場から「患者中心の治療」と「個別化治療」に関する議論が高まっており, これらの背景から本論文の合同声明の発表に至った. 慢性疾患である糖尿病の管理においては患者の価値観と視点で治療方針決定は成されるべきであり, 本論文での合同声明の1つとして「患者中心の治療」という考え方が強調されている. 医師と患者は双方で治療に関する情報を共有し, 治療薬選択や生活習慣改善に関して十分な合意を得る必要がある.