出 典
Qaseem A, et al:
Venous thromboembolism prophylaxis in hospitalized patients: a clinical practice guideline from the American College of Physicians.
Ann Intern Med 155(9): 625-632, 2011
「要約」内科疾患および急性期脳卒中の入院患者を対象とした, 静脈血栓塞栓症VTEに対する予防のエビデンスの検討で, 予防的ヘパリン投与は死亡リスク, 有症状の深部静脈血栓症の発症を変えず, 肺塞栓は減少したが出血性合併症が増加した. 低分子ヘパリンと未分画ヘパリン投与に差はなく, 理学的予防法も臨床上の改善は見られなかった. それらの患者に対するVTE予防のガイドラインでは, (1)内科疾患の入院患者ではVTEおよび出血に関するリスクを評価すること, (2)VTEのリスクが出血のリスクを上回ると判断されるとき予防的ヘパリン投与をすること, (3)理学的予防法は勧めないことが明記された. 1950年から2011年4月に発表された, MEDLINEとCochrane Libraryのデータベースから検索した英文無作為試験論文(関連論文を含む)をメタ解析したデータをもとにAmerican College of Physicians (ACP)ガイドラインが作成された.
Qaseem A, et al:
Venous thromboembolism prophylaxis in hospitalized patients: a clinical practice guideline from the American College of Physicians.
Ann Intern Med 155(9): 625-632, 2011
「要約」内科疾患および急性期脳卒中の入院患者を対象とした, 静脈血栓塞栓症VTEに対する予防のエビデンスの検討で, 予防的ヘパリン投与は死亡リスク, 有症状の深部静脈血栓症の発症を変えず, 肺塞栓は減少したが出血性合併症が増加した. 低分子ヘパリンと未分画ヘパリン投与に差はなく, 理学的予防法も臨床上の改善は見られなかった. それらの患者に対するVTE予防のガイドラインでは, (1)内科疾患の入院患者ではVTEおよび出血に関するリスクを評価すること, (2)VTEのリスクが出血のリスクを上回ると判断されるとき予防的ヘパリン投与をすること, (3)理学的予防法は勧めないことが明記された. 1950年から2011年4月に発表された, MEDLINEとCochrane Libraryのデータベースから検索した英文無作為試験論文(関連論文を含む)をメタ解析したデータをもとにAmerican College of Physicians (ACP)ガイドラインが作成された.