出 典
Smith SC Jr, et al:
AHA/ACCF Secondary Prevention and Risk Reduction Therapy for Patients with Coronary and other Atherosclerotic Vascular Disease: 2011 update: a guideline from the American Heart Association and American College of Cardiology Foundation.
Circulation 124(22): 2458-2473, 2011

「要約と論評」「はじめに」今回のAHA, ACCFによる「冠動脈およびその他の動脈硬化疾患における2次予防, リスク低下のためのガイドラインの2011年アップデート版」では, 単に冠動脈疾患の2次予防のみでなく, 脳血管疾患, 末梢血管疾患を含む動脈硬化/血栓性疾患全般がリスク管理の対象とされている. 血管病としての動脈硬化/血栓性疾患の2次予防を標的としたガイドラインである. 「禁煙指導, 禁煙薬物療法」動脈硬化, 血栓性疾患の症例の喫煙率は高い. 1度血管イベントを起こした症例でもなお15%以上の症例が喫煙を継続している実態がある1). 喫煙にはコストもかかり, 喫煙を継続している症例は禁煙した症例に比較して4年間の観察期間内の動脈硬化, 血栓イベントリスクも高い2). 禁煙の徹底はリスク管理の基本である. 本ガイドラインでは, 来院のたびに喫煙状況を確認し, 禁煙指導することが推奨されている.