【特集 データブック 血栓症治療ガイドラインup-to-date】
Overview:2.心臓
掲載誌
血栓と循環
Vol.22 No.1 94-98,
2014
著者名
後藤信一
/
後藤 信哉
記事体裁
抄録
疾患領域
循環器
診療科目
一般内科
/
循環器内科
/
心臓血管外科
/
腎臓内科
/
糖尿病・代謝・内分泌科
/
血液内科
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老年科
/
手術・救急
/
小児科
/
放射線科
媒体
血栓と循環
現在の医療はEvidence Based Medicineを規範としている. Evidence Based Medicineの世界においては, 経験を積んだ医師の判断より, 科学的に設計されたランダム化比較試験の結果が科学的エビデンスとして重視される. 複数のランダム化比較試験の結果に一貫性があることをメタ解析により示せば, さらにエビデンスレベルは高くなる. Evidenced Based Medicineの世界は症例の均質性を前提とする. 個体差は考慮されない. ランダム化比較試験による仮説の検証は世界の平均的症例において施行される. 多数の均質な症例を集積して, 予め規定した観察期間内に発症した1次エンドポイント数の群間比較により臨床的仮説が検証される. 心血管病の領域では1つの臨床的仮説の検証に数万例もの症例の参加が必要となるため, 多くの場合, 国際共同試験が行われる. ランダム化比較試験の質はデザインにより規定される.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。