【特集 データブック 血栓症治療ガイドラインup-to-date】
特集によせて
掲載誌
血栓と循環
Vol.22 No.1 8-9,
2014
著者名
池田 康夫
記事体裁
抄録
疾患領域
循環器
/
血液
/
脳血管障害
診療科目
循環器内科
/
心臓血管外科
/
脳神経外科
/
神経内科
/
血液内科
媒体
血栓と循環
血管内腔を閉塞する血栓によって発症する多くの疾患が注目を集めている. 血栓症は多岐にわたる臨床領域で扱われることから, その診断, 治療への新たな取り組みについて常に注意を払っておく必要がある. わが国のみならず海外の先進諸国においても動脈硬化に起因する「アテローム血栓症」による死亡は死因全体の約1/3を占めており, 発展途上国においてもその発症は明らかに増加傾向にある. この原因として生活習慣の大きな変化が挙げられているが, 同時に高齢者の増加も大きな要因である. 特に長寿大国と言われるわが国においては, 2050年には65歳以上の人口が全体の40%にも達すると言われており, その対応は喫緊の課題である. また, 高齢者においては「アテローム血栓症」の他に, 心房細動に起因する脳塞栓症や癌による血栓症等も重要な課題となってくる.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。