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データブック アテローム血栓症の大規模臨床試験 PART3

8.薬物療法・副作用など a.薬物療法 GRAVITAS 1.PCI後の血小板機能検査に基づくクロピドグレルの標準用量投与と高用量投与

山根啓一郎堀内久徳

血栓と循環 Vol.19 No.3, 247-249, 2011

出 典
Price MJ, et al. GRAVITAS Investigators:
Standard- vs high-dose clopidogrel based on platelet function testing after percutaneous coronary intervention:the GRAVITAS randomized trial.
JAMA 305(11):1097-1105, 2011

※図表に関しましては、割愛させていただいております。

要 約

背景

 先行研究(Breet NJ, et al:JAMA 303:754-762, 2010)により,クロピドグレル投与中にクロピドグレル低反応性を示す患者はPercutaneous Coronary Intervention(PCI)後の心血管イベントリスクが上昇するとされているが,このような患者に対する治療戦略は確立されていない.
 本試験は,クロピドグレル低反応性患者に対するPCI後の心血管イベント発症抑制効果において,クロピドグレル高用量投与の方が標準用量投与と比較して優れているかどうかを検証する.また2次解析として,クロピドグレル反応性患者との比較を行う.

対象

1.1次解析
 対象はDrug eluting stent(DES) 植え込み施行前後にクロピドグレル投与を受け,PCI施行12~24時間後にVerifyNow P2Y12 assayを用いて血小板機能を測定し,クロピドグレル反応性が低かった(230PRU以上)安定心血管疾患または非ST上昇型急性冠症候群患者で2.214例.
 試験実施中にプロトコールが修正され,ST上昇型心筋梗塞患者も対象とした.
2.2次解析
 VerifyNow P2Y12 assayでクロピドグレル反応性患者(230PRU未満)からランダムに抽出された586例.
3.除外基準
 周術期のGPⅡb/Ⅲa受容体拮抗薬使用,経口抗凝固薬使用予定,血小板機能測定前の出血.

方法

 2ヵ国(米国,カナダ)多施設(83施設)で実施された多施設大規模無作為化比較試験.
 高用量群:1,109例.600mg投与後,150mg/日を6ヵ月間投与.
 標準用量群:1,105例.75mg/日を6ヵ月間投与.
 アスピリンは75-162mg/日投与とした.
 有効性の1次エンドポイント:心血管死,非致死性心筋梗塞,ステント内血栓症の複合.
 安全性の1次エンドポイント:重度または中等度の出血(GUSTO出血基準)

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