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データブック アテローム血栓症の大規模臨床試験 PART3

5.末梢血管・静脈血栓・肺塞栓 7.孤立性ひらめ筋・腓腹筋静脈血栓症:本症患者は治療的抗凝固療法を受けるべきか?

應儀成二

血栓と循環 Vol.19 No.3, 186-188, 2011

出 典
Lautz TB, et al:
Isolated gastrocnemius and soleal vein thrombosis:should these patients receive therapeutic anticoagulation?
Ann Surg 251(4):735-742, 2010

※図表に関しましては、割愛させていただいております。

要 約

背景

 下肢深部静脈血栓症の危険性が広く認識され,予防対策に関心が高まっているが,肺塞栓症を含む静脈血栓塞栓症は年間死亡率の約30%に関与するとされる.近年,続発する中枢進展や肺塞栓の原因として,近位型だけでなく遠位型の重要性が指摘されている.しかし,多くは下腿静脈の検討であり,発生部位であるひらめ筋静脈や腓腹筋静脈に孤立する静脈血栓(孤立性血栓)の病態はいまだ十分解明されていない.この研究では,大規模試験により,ひらめ筋・腓腹筋静脈の孤立性血栓の頻度,ならびに続発する静脈血栓塞栓症に対する抗凝固療法の抑制効果を検討した.

対象

 2002~2007年の5年間に下肢静脈エコーを受けた患者38,426例のうち,ひらめ筋・腓腹筋静脈の孤立性血栓と診断された406例を対象とした.

方法

 静脈血栓の危険因子は,下肢麻痺,喫煙歴,手術や外傷,ホルモン治療,妊娠や出産,悪性腫瘍,過凝固状態,静脈血栓塞栓症の既往とした.
 ひらめ筋・腓腹筋静脈の検査は,認定血管検査技師が下肢静脈エコーとして実施した.孤立性血栓は血管検査室の担当医により診断され,経過中に消失した場合には溶解と判定された.肺塞栓症は,造影CTあるいは肺換気・血流シンチグラムにより診断された.
 治療は,担当医が独立して,抗凝固療法(無施行,予防的,治療的)を選択した.

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