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データブック アテローム血栓症の大規模臨床試験 PART3

3.脳 a.頸動脈・脳動脈硬化 WASID 5.頭蓋内動脈狭窄患者における血圧と脳梗塞再発との関連

伊藤康男荒木信夫

血栓と循環 Vol.19 No.3, 130-132, 2011

出 典
Turan TN, et al. Warfarin-Aspirin Symptomatic Intracranial Disease(WASID)Trial Investigators:
Relationship between blood pressure and stroke recurrence in patients with intracranial arterial stenosis.
Circulation 115(23):2969-2975, 2007

※図表に関しましては、割愛させていただいております。

要 約

背景

 症候性頭蓋内動脈(中大脳動脈,内頸動脈,椎骨動脈または脳底動脈)狭窄症例において降圧目標値は明らかではない.JNC7でも脳梗塞患者において特に降圧目標値を設定してはいないが,一般に脳卒中と心血管リスクを軽減させる140/90mmHg未満という数値を推奨している(Chobanian AV, et al:NIH publication No. 04-5290, 2004).しかし,米国の臨床医の多くが頭蓋内動脈狭窄患者においては,脳低灌流を防ぐために140/90mmHg以上と血圧を高く保つのが一般的だと考えている.本稿では,血圧の値をどれくらい高く保つことがこれらの患者における脳梗塞の発症リスクを減らすことができるのかを検討した.

対象

 頭蓋内主幹動脈に50%以上の狭窄性病変があった一過性脳虚血発作(TIA)症例および脳梗塞症例におけるワルファリンとアスピリンの再発予防効果を検討したWarfarin-Aspirin Symptomatic Intracranial Desease(WASID)研究の全567例を対象とした.

方法

 この検討では,平均収縮期血圧(SBP)と平均拡張期血圧(DBP)の値によって患者をグループ化することにより脳梗塞の発症時期,および狭窄性病変の灌流域における脳梗塞発症までの期間を比較検討をした.また,追加検討は狭窄病変の重症度と狭窄部位である.WASID研究における対象はpost hoc解析で検討した.

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